2007年08月11日
残暑お見舞い申し上げます
当ブログを見ていただき有難うございます
分からないなりに書き続けましたが、
最近、少しだけ「ブログ」らしくなってきた様な気がします。
ダイエットに関係する食品原料・食材を中心に、
もう少し書いていこうと思います。
暑い夏がまだまだ続きます
どうぞご自愛願います
2007年08月10日
ダイエットに関係する健康食品(8)
■■ダイエットに関係する健康食品原料・食材(2)■■
□ ガルシニア・カンボジア
1)由来・製法・成分:
ガルシニア・カンボジアはインドや東南アジア原産の果実で、それらの地域で民間薬として使用されてきました。
この基原植物はおとぎりそう科で、マラバール・タマリンド或いはゴラカなどとも呼ばれています。
バルクは、この乾燥果皮を抽出精製して製したもので、一般には「タマリンド・エキス」と呼ばれています。
有効成分は、ハイドロキシシトリックアシド(HCA)と考えられています。
2)機能:
a)HCAが脂肪合成を阻害します。
エネルギー合成や脂肪合成に関係するクエン酸回路中の酵素の働きを阻害します。
したがって、コレステロールや中性脂肪の合成をブロックすると言われています。
b)脂肪酸燃焼量を増やすと言われています。
これに伴い、持久力が増大すると考えられています。
3)使用に関して:
副作用についての報告は有りませんが、労働厚生省は、ラットを用いたガルシニアパウダーの長期安全性試験において精巣への影響が強く示唆されたことから、「ガルシニア抽出物を継続的に摂取する健康食品に関する情報提供について」の通知を行いました。
☆☆☆ 次回も引き続きダイエットに関係する健康食品素材、食材について書いていきます。
2007年08月09日
ダイエットに関係する健康食品(7)
■■ダイエットに関係する健康食品原料・食材(1)■■
□ アルファリポ酸(α-リポ酸)
1)由来・製法:
合成によって製造されます。
厚生労働省が2004年6月に食品への使用を認可したことによりブームとなりました。
2)機能:
a)エネルギー消費を促進させます。
補酵素で、糖を脂肪細胞内へ取り込ませ、脂肪を速やかに消費させることに関与していることが分かりました。
つまり、糖代謝に関係してエネルギー消費を促進させることが判明しました。
b)血糖値を低下させる作用があります。
c)高い抗酸化作用があります。
体内で酸化されたビタミンC、E、グルタチオンなどを再生する能力を有しています。
d)α-リポ酸は、水にも溶媒にも溶ける性質があり、体内の多くの場所に作用します。
3)化粧品分野で期待される需要:
今年5月に化粧品への使用が認められたことから、その抗酸化性、アンチエイジング作用による老化防止用の外用剤としての利用が再び注目されるかも知れません。
4)使用に関して:
α-リポ酸の産出能は加齢にしたがって低下するので、サプリメントとして補うのが妥当です。
常識量を超えなければ、大きな副作用はないと言われています。
ただし、血糖値を下げますので、糖尿病の治療を行っている場合には注意が必要です。
5)その他:
バルクの欠点であった、残留溶媒の問題、臭いの問題も、純度を上げる、結晶形を変えるなどの工夫をすることにより、メーカーは対応してきました。
また乳化技術を用い水に対する溶解度をより高めた製品も出てきています。
☆☆☆ 次回も引き続きダイエットに関係する健康食品素材、食材について書いていきます。
2007年08月08日
ダイエットに関係する健康食品(6)
■■健康食品市場の動き■■
□ ダイエット食品市場の最近の傾向
これからは、このブログで、ダイエットに有効な健康食品素材、食材を中心に書いて行こうと思いますが、その前にダイエット食品市場の最近の動きについて眺めておきます。
1) 現在、この市場を牽引している製品は、ドリンク、スープをはじめとし、バーやクッキーなどに及ぶ「食事代替品」であると言われています。製品の差別化は、味、水に対する溶解性、カロリー、成分、価格などによって行われています。中でも「味」が最大のポイントとなっています。言うまでも無く、しっかりした安全性と確実な効果が期待できることが要求されています。
2) 「食事代替品」以外には、「脂肪燃焼系」、「吸収阻害形」、「吸着排出系」、「膨張計」。「その他」などの分野がありますが、特に図抜けて注目度が高い大きな分野は無く、適度に分散されているという傾向にあります。
3) メタボリック関係では、ガルシニアを主成分とした製品がやはり根強く人気があります。ここで言うガルシニアとは、南アジア原産の植物ガルシニア・カンボジアの果皮を乾燥させ抽出して製したものです。主な働きとして、脂肪の合成の抑制、悪玉コレステロール浄化のサポート、グリコーゲン産出を増加、食欲の抑制、などが知られています。
4) 新素材では、南ア原産のフーディア、これとジャガイモやキウイフルーツの抽出物などが出てきています。
☆☆☆ 次回のブログからダイエットに関係する健康食品素材、食材について書いていきます。
2007年08月07日
ダイエットに関係する健康食品(5)
■■健康食品■■
□ その他の健康食品(続き)
前回のブログでは、健康食品市場が成熟してきたことをお書きしましたが、まだ少し課題が残っています。
1) 有用性に関しては、臨床試験方法(プロトコール)の統一性をとるのがまだ難しいことがあります。加えて、本当に有効なのか、検証が必要なことがあります。
2) 安全性に関しては、植物を抽出したエキス原料(バルク)の場合、重金属試験、残留農薬や微生物試験の実施が完全に実施されていることの確認が必要です。また、有効成分を含むわけですから、本当は摂取量の上限の設置が必要かもしれません。さらに、現在服用している医薬品があった場合、有効成分と何かしらの相互作用がないのか、また妊婦や胎児に対する影響はないのか、明らかにされる必要があります。
3) 健康食品の中には、かって医薬品であったものが、使用されているケースがあります。CoQ10がその一例で、現在では発酵法で製造されるこの化合物は、心不全治療薬でした。薬であったときには、薬ですから投与量の上限があったにもかかわらず、健康食品となってからは摂取量が大きくなった、といったケースもあり得ます。アミノ酸やビタミン類も医薬品としてならば上限があるものの、健康食品としてはどう表記されているのでしょうか。
4) 健康食品をとっていて、何かしら体調に問題を生じた場合には、直にやめるべきです。つぎのサイトを参考にしてください。
http://hfnet.nih.go.jp/
☆☆☆ 過剰摂取だけは避けたほうがよいと思います。
2007年08月06日
ダイエットに関係する健康食品(4)
■■健康食品■■
□ その他の健康食品(続き)
健康食品の要件は以下の3つに集約できます
1) 有効性: ヒト臨床試験においてその結果に統計学的有意差があること
2) 安全性: いずれかの国、地方で食経験のあること
3) 説明の必要性: 作用機序が薬理学的に解明されていること
国の財政は良くないことから、医療費削減の一つの方向として健康食品の摂取による疾病の予防がクローズアップされています。メーカーやディラー(帳合)としても、医薬品に比べると開発費が大幅に少なく、許認可の甘かった健康食品は、おいしいビジネスでした。しかし、最近は、上記の3つの要件をしっかりもった健康食品でなければ、市場に受け入れて貰えなくなりました。特に有効性と安全性の証明は強く求められています。市場はかっては、価格指向のところもありましたが、最近は品質重視に変わってきました。健康食品産業も成熟してきました。
しかしまだ少し問題は残っています。
1) 有用性に関しては、臨床試験方法(プロトコール)の統一性をとるのがまだ難しいこと。
2) 安全性に関しては、植物を抽出した原料(バルク)の場合、残留農薬や微生物試験の実施が完全に実施されていないこと。
★★★ 管理人の体重は、76.6kgでBMIは25.9になりました。そろそろペースを上げる必要がありそうです。
2007年08月05日
ダイエットに関係する健康食品(3)
■■健康食品■■
□ その他の健康食品
特定保健用食品(トクホ)、栄養機能食品及び特別用途食品に含まれない食品が、「その他の健康食品」になります。この「その他の健康食品」は、サプリメント、機能性食品、健康補助食品等々の名称で呼ばれています。このカテゴリーには色々のものが含まれていますし、毎年、新製品が市場に導入されてきます。
すべての製品にあてはまるものではありませんが、厚生労働省所管の(財)日本健康・栄養食品協会が、ある程度の製品に関し認定を行っています。認定された食品は健康補助製品と呼ばれ、JHFAマークが付されています。この協会について、認定された健康補助製品について、及び表示マークについては、つぎのサイトを参照してください。
http://www.jhnfa.org/
健康食品のバルク(原料)を製造する場合には、この日本健康・栄養食品協会の製品規格は、一つの標準モノグラムとされています。しかし、新規品を含め、全てについて規格が定められているわけでは有りません。また、日本健康・栄養食品協会の認定を受けるには、会員になることが前提ですが、認定を受けられても健康機能の製品ラベルへの表示は出来ません。
☆☆☆ このブログでは、例えばブルーベリーを抽出してブルベリーエキスの乾燥粉末を作った場合、これを「バルク(原料)」と呼び、この乾燥粉末エキスを用いて作ったソフトカプセルなどの最終製品を「製品」と呼んで区別していきます。
2007年08月04日
ダイエットに関係する健康食品(2)
■■健康食品■■
□ 栄養機能食品
栄養機能食品とは、通常の食生活を行うことが出来ない場合に、必要とされる栄養成分を補いバランスの良い食生活をおくることを目的とした食品です。
該当する成分にはつぎの二つのカテゴリーがあります
1) ビタミン(12種類)
2) ミネラル(5種類)
いずれも、既に医学的に有効性が確認されたものです。
一日あたりの摂取量は定められていますので、それに準じた規格設定にしなければなりませんが、許認可は有りません。
製品へのマーク表示はありませんが、厚生労働省の指示通りの文章表示が出来ます。
詳しくは、例えば、つぎのサイトを御覧下さい。
http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/anzen/hoei/hoei_015/hoei_015.html
□ 特別用途食品
乳児、幼児、乳産婦、病者、高齢者等の発育または健康の保持または回復のための食品です。
この食品には、労働厚生省の許可が必要となります。
製品ラベルには特定のマークと機能性の表示が出来ます。
ただ、肝臓病患者や高齢者向けなど、ということもあって、このブログでは扱いません。
詳しくは、例えば、つぎのサイトを御覧下さい。
http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/anzen/hoei/hoei_013/hoei_013.html
引き続き、ダイエットの関係する健康食品について書いていきます。
☆☆☆ 栄養機能食品や特別用途食品は分かりやすいですね。
2007年08月03日
ダイエットに関係する健康食品(1)
■■健康食品■■
□ 健康食品の種類
健康食品は分類上、医薬品ではなく食品です。2001年から開始された「保健機能食品制度」に基づいたもので、その内容は大きく以下の四つに分けられます。
1) 特定保健用食品(トクホ)
2) 栄養機能食品
3) 特別用途食品
4) その他の健康食品
□ 特定保健用食品(トクホ)
日本で1991年に開始された制度で、厚生労働省が健康機能の表示を許可した食品のことです。
認可されれば、つぎのサイトで示されるマークを製品につけることが出来ます。
また、機能性をラベルに表示することが出来ます。
ただし、「保健効果が当該食品を用いたヒト試験で科学的に検討され、適切な摂取量も設定」されることが必要です。
開発メーカーは、当該成分に関する安全性などの基礎データ、ヒトでの臨床効果を労働厚生省に提出し審査を受けなければなりません。
余談ですが、既に大きくなった健康食品市場は、成熟化されていて、新規成分の開発には数億円の費用がかかるようになりました。
同時に、臨床データを獲得するための委託研究ビジネスの市場も大きくなってきました。
http://hfnet.nih.go.jp/contents/sp_health.php
対象領域には、「表示」に基づきますと、つぎのものがあります。
1) お腹の調子を整える
2) コレステロールが高めの方に適する
3) 食後の血糖値の上昇を緩やかにする
4) 血圧が高めの方に適する
5) 歯の健康維持に役立つ
6) 食後の血中中性脂肪が上昇しにくいまたは身体に脂肪がつきにくい
7) カルシウム等の吸収を高める
8) 骨の健康維持に役立つ
9) 鉄を補給する
ダイエットに関係する領域のうち、「食後の血中中性脂肪が上昇しにくいまたは身体に脂肪がつきにくい」をみてみますと、製品例には、つぎのものが含まれています。
エコナシリーズ
黒烏龍茶OTPP
ヘルシーリセッタ
ヘルシア緑茶
さらに「ヘルシア緑茶」の有効成分は「茶カテキン」となっています。
このブログでは、こうした有効成分について書いていきたいと思っています。
引き続き、ダイエットの関係する健康食品について書いていきます。
☆☆☆ 何かサプリメントをのまれていますか?
2007年08月01日
長寿の国 沖縄
■■沖縄の食事■■
□ OKINAWA DIET PLAN
沖縄は明るい長寿の国で、太りすぎの人も少ない理想的なところとして知られています。米国の学者が、米国人の食生活の歪みを沖縄という地方の食生活と対比させ、なぜ沖縄の食生活が良いのか、を解説した書籍です。代表的な料理のレシピも書かれています。英文ですが、沖縄の食べ物を考えるのは良い書籍と思いますので、今回のブログでご紹介させていただきます。
次回からはダイエットに良い健康食品、ダイエットどころか体に悪い健康食品について書いていきます。
☆☆☆ このブログの提供元は沖縄TI-DAです。沖縄のことも書かなくては。
2007年07月30日
適度な運動を(2)
■■ダイエットと運動(2)■■
□ どのような運動が良いか
1) 定期的にテニス、野球やバレーボールなどをやっている人ならば、運動不足になることはまずないでしょうから、ダイエットできないのであれば、問題は、運動後の各種食物のとり方にあると思われます。
2) 定期的な運動の機会のない人にとって、イチオシの運動は、やはり水泳だと思います。近くにプールがあれば、是非、行かれることをオススメします。体への負荷が少なく、運動量のコントロールも容易です。また、そこで、友達もできるかも知れません。
3) 次にオススメなのは、歩くことです。ジョギングからトレッキングまでを含めても良いかもしれません。その日の体調に合わせて行います。ポイントは良い、お気に入りの靴を選ぶことです。歩くことやジョギングが楽しくなります。
4) 部分痩せが必要になった場合には、多くの成著や雑誌に、ストレッチやスクワット、ダンベル等を用いた筋力トレーニング法が示されていますので、自分にあったものを選び、継続して努力します。無理はしませんが、継続する努力は必要です。
5) 前回のブログでも書きましたが、ダイエット中、少し体重が減ってきますと、体はやがて基礎代謝を減らして現状を維持しようとします。この時期は、ある意味停滞期で、運動が不可欠と言われています。
6) しかし太った人が、その程度にもよりますが、体重の2-4%が減量されるだけで、体が軽くなって動作が楽になったり、疲れ難くなったり、必ず良い面が現れてきます。
★★★ 管理人の体重は、77.7kg、BMIは26.3でした(2007年7月30日)。減り方は少ないのですが、体は疲れにくくなってきました。
2007年07月29日
適度な運動を(1)
■■ダイエットと運動(1)■■
□ 運動の必要性
1) 時に激しい運動を行っても、持続した作業を行っても、使用されるカロリーから見れば、せいぜいショートケーキを二切れ程、食べれば釣り合ってしまうことがあります。つまり運動によるカロリー消費には、時間がかかり、時として苦しい思いもしなければならないかも知れません。割に合わない気がします。
2) 減量には、よく管理された食事制限の方がより効果的です。しかし、運動がダイエットに不可欠なのは何故でしょうか。その理由は、次の様に考えられています。
食事療法だけでダイエットを行うには、かなり厳格な(専門的な)管理が必要です。
食事療法だけでダイエットを行うと基礎代謝が落ちるため、消費するエネルギーも小さくなってきます。そのため、減量し難くなります。
また、インスリンの作用が相対的に弱まってきます。このため生活習慣病の改善が遅れます。
最後に筋肉も相対的に減って、姿勢が悪くなってきます。何より活動的でなくなります。
☆☆☆ 管理人は、最近、平均して二日に一回はプールに行って泳いでいます。距離は500m内外で、それもゆっくり泳いでいます。
2007年07月28日
食事のコントロール(4)
■■食事はどうとるべきか(4)■■
□ 食事のとりかたの工夫
1) このブログでは、スポーツ選手でもなく、また遺伝子的に問題をお持ちの方でもなく、少し年を取ってだらしなくなったな、と感じておられる方を対象にしたダイエットの考え方の基本を書いています。また、皮下脂肪よりは内蔵脂肪を減らすことを対象にしています。
2) 食事のとりかたの基本として、カロリーは計算できますから、先ず総量規制を考えるべきです。
3) 先ず、ダイエット的には、早食いを避けるべきです。ゆっくり味わって食べましょう。
4) 出来れば、夕食の食事量、なかでも炭水化物と脂肪です、を減らします。その分、バランスを考え、朝食や昼食で調整します。
5) 脂っこいものが好き、濃い目の味付けが好き、という場合は、程度問題もありますが、なるべく油や塩分を控える方向に修正します。
6) それほど空腹を感じない場合には、たまには思い切って食事をしないのも一つの手です。
7) 同じカロリーの食事を摂るならば、少量ずつ食べ、食事回数を増やすというやり方もあります。
8) 消化し難い食材などを、予め食事の前に食べ、満腹感に達するのを早める方法もあります。これには、キャベツや食物繊維を多く含む食材が該当します。
9) 食べて直に寝ると、食べ物の消化活動も遅くなりますが、その分、血糖値が比較的高めに持続されることになります。就眠前には、やはり何も食べない方が良いと思います。
10) アルコールについては、次回のブログで書きます。
☆☆☆ 管理人は、現在ダイエット中であることをいつも意識しています。
2007年07月27日
食事のコントロール(3)
■■食事はどうとるべきか(3)■■
□ 問題は炭水化物
1) 炭水化物のうち、デンプン等は消化管内で消化を受け、最終的に単糖類であるブドウ糖まで分解されて体内に取り込まれます。エネルギー源として、核酸の構成の原料として重要です。しかし、摂取量が多すぎて、しかも運動不足で消化できなかった場合には、貯蔵にまわされ「脂肪」として蓄えられてしまいます。
2) 最近、消化されうる炭水化物について、グリセミック インデックス(The Glycemic Index, GI)という概念がよく用いられる様になりました。同じ炭水化物であっても、食後に血糖値を上昇させる程度によって、炭水化物をランキング分けしたもので、0から100までのスケールで示されます。グリセミック指数の高い食品は消化吸収が早く、短時間のうちに血糖値も大きく変動させることになります。一方、グリセミック指数が低い食品は、消化吸収が遅いため、血糖値変動も比較的少なく、ダイエットや健康維持に良いとされています。グルコース50gを摂取したときを100として、同量の食品を摂取した場合を、食後2時間の血糖曲線から得られる面積で比較します。この指数については、ネットで調べられると、代表的な食品のGI値とともに沢山の記述が見つかると思います。炭水化物系食品については、一般には、次の様に言われています。
GI値の高い食品: 砂糖、パイナップル、せんべい、ピザ、ジャガイモ、とうもろこし、コーンフレーク、ビーフン、うどん、食パン、白米など
GI値の低い食品: 玄米、ライ麦パン、蕎麦、春雨、大豆、さつまいもなど
ダイエットには、GI値の低い食品を選ぶのがポイントの様です。
3) 脳のエネルギー源はブドウ糖ですから、疲れてくると甘いものが欲しくなります。お菓子や缶ジュースには糖分が多く、ただでさえカロリーオーバーになりやすくのですが、どうしても必要な時は、少しずつ摂ります。
☆☆☆ 管理人は夕食での炭水化物系食品の摂取量を減らしてきています。
2007年07月26日
食事のコントロール(2)
■■食事はどうとるべきか(2)■■
□ たんぱく質は
食事のカロリー制限はダイエットの肝です。たんぱく質はアミノ酸となり、不要なアミノ酸は体外へ排出されるため、太る原因にはなりません。むしろ、ダイエット中は、適正量のたんぱく質を摂ることが進められています。ただし、通常、たんぱく質を摂るための食物中に同時に含まれる脂肪については配慮が必要です。
☆☆☆ 管理人は間食を摂るのをやめました。ただ、ダイエット法には、総カロリーのコントロールがなされていれば、一回の量を減らし回数を増やした方が、ダイエットには良好な結果が得られるとの知見があります。
2007年07月25日
食事のコントロール(1)
■■食事はどうとるべきか(1)■■
□ 日常、口にする食べ物について、ダイエットを行う場合には、量の制限はもちろん必要なのですが、種類の制限はあるのでしょうか。基本的に炭水化物、脂肪、たんぱく質、ビタミン、ミネラルのバランスの良い食事が望まれます。ただ、摂りすぎると問題となる栄養素がある様です。
□ 先ず、単位重量当たりのカロリーが高いのは、何といっても脂肪です。
1) 必要な栄養素ですが、摂りすぎては肥満を治せません。さらに、脂肪は体内で分解されると、脂肪酸となりますが、これには、2重結合を持たない「飽和脂肪酸」と2重結合を有する「不飽和脂肪酸」に大別されます。
2) 「飽和脂肪酸」はパルミチン酸に代表され、肉類に多く含まれ、血液中のコレステロール値を上昇させます。この場合、善玉及び悪玉コレステロール値をあげますので、一長一短がありますが、やはり摂り過ぎては、動脈硬化を招いて、心筋梗塞や脳梗塞を招き易くなります。動物性脂肪の過剰摂取は問題となるのはこのためです。
3) 「不飽和脂肪酸」の中では、オリーブオイルによく含まれるオレイン酸が、一価不飽和脂肪酸であり、血中のコレステロール値を上げません。したがって、健康によいとされていますが、高カロリーなのでダイエットのためには、やはり過剰摂取はさけるべきです。
4) 二価の不飽和脂肪酸は、リノール酸がその代表ですが、善玉及び悪玉コレステロールを共に下げてしまいます。リノール酸は一般の植物油脂に多く含まれますので、通常の生活では、摂取量が多すぎる傾向にあるとさえ報じられています。そこで、例えば、エゴマを精製したα-リノレン酸を摂取することによって、バランスを保とうとする考えが、健康食品業界にはあります。
5) 多価不飽和脂肪酸は、魚に多く含まれるEPAとDHAがその代表で、血栓を防ぐ作用があります。しかし、過剰摂取によって、今度は血が止まりにくくなることになります。
6) 「不飽和脂肪酸」は、また活性酸素の攻撃を受けやすく、ラジカルを生成し、過酸化脂質になりやすので、発ガンや動脈硬化症の遠因になる可能性があります。
7) 脂肪は細胞やホルモンの生成に不可欠な成分で、同時にエネルギー蓄積に欠かせない栄養素です。しかし、その働きは実に複雑です。
8) しかしながら明らかなことは、過剰摂取を避け、また、古い揚げ物や古い油は酸化されている可能性が高いので避けるべきです。
9) ただ困ったことに、脂肪には、何かしらの耽溺性があり、過剰摂取を止め難いところがあります。個人的には、料理の幅は少し狭くなりますが、日本料理味つけの決め手、「出汁」がある程度、代替できるものではないかと思っています。
☆☆☆ 管理人は就眠前凡そ3時間以内には、極力、食べ物を口にしないことにしました。
2007年07月23日
ダイエットの必要性(6)
■■日本人の肥満■■
□ 蓄積する脂肪には二つのタイプがあります。
1) 下腹部や臀部につく「皮下脂肪型」(下半身肥満と呼ばれるタイプです)、これと、特に腸管周りに脂肪がつく「内蔵脂肪型」(上半身肥満と呼ばれるタイプです)があります。よく「洋ナシ型」とか「リンゴ型」と言われる区別もありますが、「リンゴ型」が本当はどちらの型であるかを判別するには、CTスキャンを行う必要があります。
2) このブログで対象にしているのは、後者の「内蔵脂肪型」に対するダイエットです。内蔵脂肪は、付きやすくけれど落ちやすい、傾向にあります。これはよくコントロールされた食事や運動によって自律神経の一つである交換神経を活性化させると、内蔵脂肪は燃焼しやすいからです。
□ 最近よく聞かれることが、日本人は痩せ難い体質の遺伝子を持っている人が多い、ということです。遺伝子研究は現代医学の花形課題の一つですから、現在、基礎代謝に影響を及ぼす遺伝子が10種類程度解明されています。さらに研究が進めばより多くの種類とその作用に関する知見がもっと得られると考えられます。
1) 脂肪細胞には二種類あって、白色脂肪細胞と褐色脂肪細胞があります。前者は脂肪を溜め込む性質があり、体にエネルギーを貯蔵する役割をもっています。一方、後者は脂肪や糖分を燃焼させる性質を持っています。例えば、β3アドレナリンレセプター(β3アドレナリン受容体)は、本来、ノルアドレナリンというホルモンと結合して、褐色脂肪組織を活性化し、白色脂肪組織を減少させる作用を有します。つまり肥満解消に働くわけです。しかし、このレセプターに異常があると、痩せ難い体質に変わってしまいます。こうした異常のある人が日本人に比較的多いというわけです。
2) 遺伝子的な問題がある場合には、その解明とテーラーメイド的な治療が必要となるケースがありますので、専門機関へのご相談をおすすめします。
□ 子供のころの食生活習慣が肥満に影響を与えることがあります。脂肪を貯蔵する白色脂肪組織の細胞量が急増するのは、生まれる一ヶ月前、生後一年間、そして思春期と限られていると言われ、この時期に過食傾向にあると、白色脂肪細胞が増え、肥満の素地が整ってしまうからです。また、あわせてインスリンの分泌も多くなり、好ましくない方向に向かうことになります。
★★★ 管理人の今週の体重とBMI ―――― 78.0kg、BMI26.4(2007年7月23日)
何も変化がありませんでした。でも、体の動きが軽くなってきました。
2007年07月22日
ダイエットの必要性(5)
■■内蔵脂肪の働き(2)■■
□ 肥満は先ず、血管を収縮させることになるので、血圧を上げることになります。また、同時に自律神経系にも関与していることになります。肥満状態では、交換神経が興奮に傾いていますが、ダイエット中は副交感神経優位への切替が必要になり、こうしたバランスを欠きやすい自律神経系への配慮が必要となります。
□ 内蔵脂肪があると、糖尿病ばかりではなく、動脈硬化症も引き起こしやすなります。動脈硬化症は、血管壁へコレステロールが付着し、血流が途絶える病気の総称で、一般的には血管の柔軟性が失われて硬くなり、脆くなることで知られています。血栓の発生によって、脳梗塞や心筋梗塞が発生します。
□ 肥満や高血圧によって、特に女性に多いのですが、心肥大と心不全も起こりやすくなります。心臓への定常的なストレスによるものと考えられています。
□ 肥満はまた、関節や骨に対しても負荷重量を増すことによって、良くない影響を与えています。変形性膝関節症などがその一例です。
☆☆☆ 先日、テレビでユニークな減量法が放映されました。食事の順番を変える方法で、デザートを先に食べるというのです。デザートは、饅頭、ケーキ、チョコレートなどで、筋肉質かそうでないかによって推奨される種類が異なるものの、食事の前30分以内に少しだけ食べておくというものです。すると、満腹感から、食事の量が抑えられるというものでした。私の経験では、食事の前に甘いものを食べると、食事自体が不味く感じられて仕方ありません。でも、面白い方法だと思いました。なお言うまでもありませんが、ポイントは1日に摂取する総カロリーのコントロールです。
2007年07月21日
ダイエットの必要性(4)
■■内蔵脂肪の働き(1)■■
□ 内蔵脂肪は主に腸のまわりについた脂肪で、皮下脂肪に比べて大量に生理活性物質(アディサイトカイン)を分泌します(レプチンを除き、3~8倍に達するといわれています)。これまで考えられていた脂肪の蓄積だけではなく、システムに複雑に絡み合っていることが分かってきました。
□ 主な分泌物には、糖尿病を起こしやすくし、血液中の中性脂肪を増加、善玉コレステロールを減少させると言われるTNF-α、昇圧作用を持つアンジオテンシノーゲンやレプチン、さらに血栓形成にかかわるパイワン(PAI-1、プラスミノーゲンアクチベーターインヒビター-1)などです。
□ インシュリンはご存知の様に、血液中の糖分の分解、消化の調節を行うホルモンで、欠乏した状態が糖尿病と言われます。脂肪細胞は、TNF-αをはじめとする抗インシュリン作用をもつ複数の生理活性物質を分泌し、膵臓はインシュリンが働かないと認識して、インシュリン分泌量を増します。膵臓にはインシュリン産出量に限界があると考えられており、やがてインシュリンの分泌が行わなくなり、糖尿病となります。
☆☆☆ 食べる量を減らしたついでに、食べる速度を小さくします。小さな量を良く噛んで食べます。結構、優雅に見えます。
2007年07月20日
ダイエットの必要性(3)
■■メタボリックシンドローム■■
□ ここに書くまでもなく、よく知られた症状です。ですが、ダイエットの必要性に関することなので、簡単にまとめてみます。
□ メタボリックシンドロームの診断基準は、以下のとおりです。
内蔵脂肪蓄積 ウエスト周囲径 男性85cm以上、女性90cm以上
これと、次の項目のうち二つ以上が該当
A 血清脂質異常 1) 中性脂肪(トリグリセリド値)150mg/dl以上
2) HDL コレステロール値 40mg/dl未満
のいずれか、または両方
B 血圧高値 1) 最高(収縮期)血圧130mmHg以上
2) 最低(拡張期)血圧85mmHg以上
のいずれか、または両方
C 高血糖 空腹時血糖値110mg/dl以上
□ なかでも「内蔵脂肪蓄積」が内蔵脂肪面積との関連性が高いため、もっとも重要な項目とされています。メタボリックシンドロームは、内蔵脂肪症候群であり、原因は内蔵脂肪の蓄積によるもので、「高血圧」、「高血糖(糖尿病)」、「高脂血症」が重なって起こりやすくなります。
□ 最近特に注目されているのは、少し太りめで、上記A、B、Cの値が少し高めという場合で、心筋梗塞や脳卒中になる危険度が、全て正常値の人よりも格段に高くなると言われています。
☆☆☆ 一昨日、半日、薪積みをしました。結構疲れましたが、カロリー的には、シュークリームの二つも食べれば、お釣りがきてしまいます。なんとも理不尽です。さて、標準体重近くまで、一ヶ月2kg程度を痩せるダイエットの方法として、何を食べるべきかということはありますが、最初は面倒なので、先ず、各食事の量を三分の二程度にしてみませんか。次第に量に慣れてきます。