Posted by TI-DA
at


【PR】




2007年09月14日

ダイエットに関係する健康食品(30)

■■ダイエットに関係する健康食品原料・食材(20)■■


□ β-クリプトキサンチン


1)由来・製法・成分

a) 温州みかんなどの柑橘類に含まれるカロテノイドです。みかん一個あたり1~2mg含まれています。みかんの食べすぎで、皮膚が黄色くなるのは、このカロテノイド(黄色色素)のためです。


2)機能

a) 抗酸化作用、発癌抑制作用(大腸、皮膚、肺)、糖尿病予防、リュウマチ予防に対する有効性が報じられています。
b) 他にも運動疲労軽減効果があることなどが報じられ、β-クリプトキサンチンの機能性に関する研究が盛んに進められています。


3)その他
a) β-クリプトキサンチンは、体内に存在することがわかっているカロテノイドの一つですから、商品化し易いアイテムです。みかんの消費が多い日本人にとっては、体質にあった健康食品素材といえるかもしれません。


☆☆☆ ダイエットに失敗してリバウンドすることがあります。問題は食事量の調整だけのダイエットで、筋肉が落ちた段階でのリバウンドによる体重増加であれば、以前よりも、いわゆる「体の組成が悪くなってしまう」ケースがあります。だから、ダイエット中には運動が必要です。そして、よく歩くことは基本中の基本となっています。






2007年09月13日

ダイエットに関係する健康食品(29)

■■ダイエットに関係する健康食品原料・食材(19)■■


□ β-カロテンとα-カロテン


1)由来・製法・成分

a) β-カロテンとα-カロテンはカロテノイドの代表的化合物です。これらは緑黄色野菜に多く含まれています。
b) ともにプロビタミンAであり、抗酸化作用を持ちますが、生体内でのビタミンAへの変換率はβ-カロテンが、抗酸化作用そのものはα-カロテンが優っているといわれています。
c) β-カロテンは、工業的には例えば、大豆油製造中の不要物からビタミンEを製造する過程で、副産物として得られています。


2)機能

a) 農水省系研究機関の疫学的調査の発表で、β-カロテンとα-カロテン等を含む緑黄色野菜の摂取が動脈硬化症や肝臓疾患に対して予防的に働くことが示唆されています。
b) β-カロテンとそのほかのカロテノイドが発癌を抑えるという研究報告も多くなされています。
c) また、β-カロテンとそのほかのカロテノイドが紫外線暴露による紅斑の出現を有意に抑えたとの報告もあります。


☆☆☆ 喫煙には、ある程度のダイエット効果があるかもしれません。「タバコをやめたら体重が増えた」というのは事実のようです。しかし、その害の大きさは言うまでも無く、例えば、動脈硬化の進行とそれに伴う心筋梗塞や脳梗塞の危険性が高まります。さらに、そのほかの疾病にもかかりやすくなっていることが、疫学的調査で明らかになっています。タバコによるダイエットはオススメできません。






2007年09月12日

ダイエットに関係する健康食品(28)

■■ダイエットに関係する健康食品原料・食材(18)■■


□ ゼアキサンチン


1)由来・製法・成分

a) パプリカ、トウモロコシ、オレンジなどに含まれるカロテノイドです。


2)機能

a) 網脈の黄斑部に存在する黄斑色素は、主に、以前に書きましたルテインとゼアキサンチンからなっています。この色素は視機能に深く関っているといわれています。
b) ゼアキサンチンについて、加齢性黄斑変性や白内障の予防に関する研究が行われています。これは、特に有害な青い光を吸収し、その抗酸化作用によって網脈に有害な脂質の酸化を防止していると考えられているからです。
c) なお、通常のサプリメント摂取では、ルテインを摂取していれば、ゼアキサンチンの摂取は必要ないといわれています。


☆☆☆ あなたは毎日、ヘルスメーター(体重計)で量られていますか。
いつもダイエットを意識していること、これは結構たいせつなことだと思います。






2007年09月11日

ダイエットに関係する健康食品(27)

■■ダイエットに関係する健康食品原料・食材(17)■■


□ リコピン


1)由来・製法・成分

a) 成熟したトマト果実、赤色のグレープフルーツ、スイカ果実などに含まれる赤色のカロテノイドです。
b) 製造法としては、トマトペースト或いは果皮から、有機溶媒での抽出精製が一般的ですが、液状二酸化炭素を用いた超臨界抽出による抽出精製も行われています。最近は、原料コストを抑えるために、リコピン高産生菌の培養研究が盛んです。
c) リコピンは、また比較的熱に強いカロテノイドとして知られています。


2)機能

a) β―カロテンと異なり、体内でビタミンAに変換されることは有りませんが、高い抗酸化作用があります。カロテノイドの抗酸化作用は、一重項酸素分子消去作用とラジカル補足作用に分けられますが、リコピンは特に前者の一重項酸素分子消去作用が強きことで知られています。
b) 前立腺がんの予防には、トマトリコピン、ニンニクエキス、大豆のイソフラボンが有用といわれていますが、なかでもリコピン研究はその有用性の高さから盛んに行われています。
c) また、優れた血圧上昇抑制効果、骨粗鬆症予防効果も報じられています。
d) このほか、抗アレルギー、眼病疾患予防、心疾患予防などの効果も知られています。


★ ★★ 今日の管理人の体重は75.1kg、BMIは25.4でした。少しペースを上げる必要がありそうです。でも、体調はずいぶんと良くなりました。






2007年09月01日

ダイエットに関係する健康食品(26)

ダイエットに関係する健康食品(26)


■■ダイエットに関係する健康食品原料・食材(16)■■


□ ルティン


1)由来・製法・成分

a) ルティンはほうれん草やブロッコリー、ケールなどの緑黄色野菜、とうもろこし、マリーゴールドなど黄色花、および卵黄などに含まれる黄色のカロチノイドです。
b) 工業的には、マリーゴールドの花弁を自然に半発酵させ、圧搾後、残渣を乾燥させ、この乾燥品を抽出精製して製されることが多いようです。こうして得られた原料を用いて色々な健康食品製品が作られています。


2)機能

a) やはりカロチノイドに共通するものとして、抗酸化作用とプロビタミンA活性があります。
b) ルテインは特に目によいとされています。ルテイン、これとゼアキサンチンというカロチノイドは、活性酸素の捕獲を行い、網膜の炎症性肥厚形成を阻害して目の健康を保つと報じられています。白内障は、眼球レンズ内でのたんぱく質が酸化され、変性したたんぱく質が蓄積し、次第に視覚に異常を起こす病気です。ルテインとゼアキサンチンは、抗酸化剤として働きレンズ内たんぱくの酸化を防ぎ、あるいは紫外線に近い青色光線を遮蔽する働きをもつとされています。
c) そのほかには、動脈硬化防止に役立つと報じられています。


☆☆☆ カロチノイド製品も人気の商品ですので、「イチオシのダイエット」では暫くこれを続けます。






2007年08月31日

ダイエットに関係する健康食品(25)

■■ダイエットに関係する健康食品原料・食材(15)■■


□ アスタキサンチン


1)由来・製法・成分

a) 鮭、イクラ、エビ、カニなどの魚介類やヘマトコッカス藻などの藻類などに赤い色素の成分として多く含まれる赤色カロチノイドです。
b) カロチノイドは、構造的なことを除いて簡単に言いますと、脂溶性色素の総称です。使用されだしたのは1911年で、ニンジン色素に対してカロテン、紅葉から抽出した黄色い色素に対してキサントフィルという名称が付けられ、それが合わせてカロチノイドと呼ばれたのが始まりと言われています。
c) 主な工業的製法としては、ヘマトコッカス藻などの藻類を培養し、スプレードライヤー等で乾燥後、超臨界抽出などの抽出精製によって製されます。コスト的には、用いる藻類の細胞壁の厚さが薄いかどうかがポイントだと言われています。
d) 化学合成による方法も試みられていますが、光学異性体の副生制御が難しいため、化成品の場合には、もっぱら養魚用に用いられています。


2)機能

a) カロチノイドに共通するものとして、抗酸化作用とプロビタミンA活性があります。
b) 抗酸化作用は、カロチノイドの中でもトップクラスに分類されています。また、分子構造から、疎水性の部分と親水性の部分があり、これまで健康食品に用いられてきたルティンなどのカロチノイドが疎水性だけの部分で構成されていたことと異なり、このことはアスタキサンチンの生体内分布が広いことを意味します。また、適切な還元で復元するため、再利用の可能性も示唆されています。
c) プロビタミンA活性とは、生体内で代謝されて有用なビタミンA(レチノール)に変換されることで、ビタミンAの生理機能としては、視覚、成長・生殖、味覚、細胞の終末分化、形態形成に関与し、さらに上皮組織の機能維持や免疫作用にも深く関っています。
d) アスタキサンチンに関する研究報告は多く、動脈硬化予防や糖尿病性白内障の予防、抗炎症、免疫賦活、脂質代謝改善などのさまざまな機能性が確認されています。
e) 最近は、血流脳関門や血液網膜関門も通過する可能性が示唆され、優れたブレインケア、アイケア製品への開発が期待されています。


☆☆☆ ダイエットに関する健康食品素材・食材をご紹介していますが、あわせてメタボリックに有効とされるものもご紹介しています。






2007年08月30日

ダイエットに関係する健康食品(24)

■■ダイエットに関係する健康食品原料・食材(14)■■


□ サラシア


1)由来・製法・成分

a) サラシアという名称は、インドやスリランカ産のデチンムル科のSalacia属植物を原料として開発された健康食品素材一般の名称で、この属名のSalaciaをそのまま、日本語読みにしたものです。
b) 現在では、この中の一種、スリランカ原産のSalacia reticulataが、「コタラヒムブツ」として知られるようになってきました。従いまして、「コタラヒムブツ」のブログを参照してください。
c) 現在判明している活性成分は、サラシノールとコタラノールなどですが、ほかの生理活性を持つ活性成分の探索がさかんに研究されています。


☆☆☆ 植物エキスというのは、有用な植物を水、あるいはアルコールで抽出して、抽出液を乾燥して、粉末あるいはアメ状にしたものです。植物エキスの場合、有効成分の含量は確かに大切なのですが、有効成分の働きを相乗的に高めたり、副作用を抑制したりする働きが「有効成分以外のほかの成分」にあります。エキスがどのような原料でつくられ、どのような製法でつくられたかは、実は大切な問題です。






2007年08月29日

ダイエットに関係する健康食品(23)

■■ダイエットに関係する健康食品原料・食材(13)■■

□ セサミン


1)由来・製法・成分

a) ゴマには長い食経験があり、その成熟種子を用います。
b) 古来、伝承薬として滋養に用いられてきましたが、最近はその高い抗酸化活性が注目されています。
c) ゴマ油中に含まれるゴマリグナンに活性があると言われています。その活性中心が、セサミンです。


2)機能(セサミン)

a) セサミンには高い抗酸化作用があり、体内での過酸化脂質の産生量を抑える働きがあります。
b) 活性酸素種は、主に肝臓でできますから、セサミンがこれを抑えることによって、肝臓癌の発生を抑えると考えられています。
c) 動物実験で、窒素酸化物の働きを抑制することによって、血管を拡張し、血圧の上昇を押さえる効果があることが示されました。
d) ラットの実験で、セサミンは中性脂肪(トリグルセリド)を減少させる働きがあることが報じられています。
e) 飲酒後にセサミンを摂取すると、血中のエタノール濃度を下げ、二日酔いの原因物質であるアセトアルデヒドを分解する酵素をつくる遺伝子の働きを活性化する、と言われています。


3)使用に関して

a) セサミンは、変異原性や急性毒性試験の結果、安全であると報じられています。


☆☆☆ セサミンに関して詳しくはこちらをどうぞ 






2007年08月28日

ダイエットに関係する健康食品(20)

■■ダイエットに関係する健康食品原料・食材(10)■■


□ ギムネマ


1)由来・製法・成分

a) 原産地はインド中南部からマレーシアといわれる常緑つる性の低木で、インド伝承アユールベータの古典「スシュルータ本集」に、肥満と大食を伴う病気の治療薬として記載されています。つまり、今日で言う糖尿病の治療に用いられてきました。
b) 中国では、武靴藤と呼ばれ、民間薬として解熱、乳腺炎に使用されてきました。
c) 使用部位は葉で、ギムネマ酸というトリテルペン配糖体を含みますが、これは味覚のうち甘味だけを抑制します。


2)機能

a) ギムネマ酸はグルコースの吸収を阻害し、さらにインスリン分泌を抑制し、脂肪細胞の活性を抑え脂肪の蓄積も抑制すると報じられています。
b) また、抗う蝕作用も認められています。
c) 口腔内の甘味センサーに付着して、甘味を感じられなくします。


3)使用に関して

a) 糖尿病治療、肥満予防、抗炎症活性が期待されるダイエット素材です。
b) 既に糖尿病治療薬を服用している場合にギムネマを使用する場合には、血糖値が下がり過ぎないようにモニターする必要があります。
c) ギムネマは小腸での鉄の吸収を阻害する成分を含む点に注意が必要です。


☆☆☆ ダイエット素材として潜在的に高い価値を持つと思われますが、ヒトでの有用性や安全性に対する更なる研究が望まれます。






2007年08月27日

ダイエットに関係する健康食品(19)

■■ダイエットに関係する健康食品原料・食材(9)■■


□ カプシエイト


1)由来・製法・成分

前回のブログでは、唐辛子、とりわけその辛味成分であるカプサイシンのことについて書きました。
今回は、特殊な唐辛子の掛けあわせにより得られた品種「CH-19甘」から、偶然得られた成分カプシエイトのご紹介をします。カプシエイトはカプサイシンと似た構造を持っていますが、一部、酸アミド結合がエステル結合に代わっています。


2)機能(カプシエイト)

一般的な作用とダイエットへの効果
カプシエイトは、辛味がないだけで、カプサイシンとほぼ同じ生理作用を有し、ダイエットの効果も同様に期待できます。
ただし、カプシエイトは、非常に加水分解されやすいので製造コストが高く、健康食品に用いる場合でも、少し製剤的な工夫が必要でした。味の素から「カプシエイト ナチュラ」が販売されていますが、カプサイシン、カプシエイトのダイエット効果が脂肪を燃焼させるという理想に近いものから、こう命名されたのかもしれません。


★★★ 本日の体重は75.5kg、BMIは25.5でした。まあ、予定通りです。






2007年08月26日

ダイエットに関係する健康食品(18)

■■ダイエットに関係する健康食品原料・食材(8)■■


□ 唐辛子(トウガラシ)


1)由来・製法・成分

ナス科の一年草草本で、南米原産のよく知られた植物です。
日本へは、1600年頃、中国・朝鮮から伝わったといわれています。
成熟果実を使用します。
成分は、辛味性酸アミドのカプサイシンなどです。


2)機能(カプサイシン)

一般的な作用
唾液分泌作用、でんぷん酵素活性作用があります。
血圧上昇、興奮、血管拡張、抗菌といった作用もあります。
アメリカでは、外用剤としてリューマチ用鎮痛剤として売られています。

ダイエットへの効果
エネルギー代謝更新作用があり、脂肪を理想的な形で消費してくれます。
ただし、その辛味のため多量摂取はし辛く、また、多く摂取した場合、胃炎、腸炎、下痢などを引き起こす可能性があります。


☆☆☆ ダイエットには、落ちてしまった基礎代謝をどう高めるか、がポイントで、色々な方法がありそうです






2007年08月22日

ダイエットに関係する健康食品(17)

■■ダイエットに関係する健康食品原料・食材(7)■■


□ コタラヒムブツ


1)由来・製法・成分

このコタラヒムブツは、最近の注目の新素材です。
スリランカ原産のハーブ系素材で、スリランカの丘陵に自生するサラシア属のツル性樹木が基原植物となっています。
スリランカでは、5000年前よりアーユルヴェータ医学の中で糖の吸収に関して用いられてきた長い食経験があり、現在、スリランカ政府によって保護されています。


2)機能

糖新生阻害作用
コタラヒムブツの幹或いは根のエキスは、血糖値降下作用が顕著で、その作用機序が研究されています。現在のところ、小腸による糖分解酵素であるα-グルコシダーゼ阻害によるものという見方や、肝臓中の糖新生系に作用するという見方など、幾つかの機序が提案されています。

脂肪減少作用
この作用に関しては、直接脂肪が燃焼するのではなく、糖代謝促進により、糖新生に用いられなかった余剰エネルギー物質が燃焼してしまい、脂肪に変換されないためと推察されています。


3)製品

数社の製品が出ていますが、市場への馴染は低く、これからの製品といえます。今後、各社が、ヒト試験結果から裏付けるデータを揃えて展開されるものと見られています。


★★★ 本日8月22日の体重は75.7kg、BMIで25.6でした。ここまでは、ほぼ順調です。






2007年08月19日

ダイエットに関係する健康食品(16)

■■ダイエットに関係する健康食品原料・食材(6)■■


□ 難消化性デキストリン


1)由来・製法・成分

デキストリンというのは、デンプンを低分子化したものの総称です。
食品関係では、マルトデキストリン、これはグルコースを8~12個を持ったポリマーですが、これがよく知られています。
難分解性デキストリンは、デンプンを加熱分解とアミラーゼによって加水分解後、さらに分解精製して製されます。


2)機能

トクホで主張が認められている代表的な機能は、
おなかの調子を整える、
糖の吸収を穏やかにする、
排便の改善、
コレステロールの低下、
中性脂肪低下、
などで、これらに見合う適切な表示が可能です。

まず、食後の血糖値上昇を穏かにする機序は、
単糖類の吸収には影響を及ぼさず、
二糖類以上が消化分解して生じたグルコースの吸収を抑制するためと、
考えられています。
特に糖尿病患者はインスリン分泌能が低下してきていますので、
難消化性デキストリンは効果のある機能性素材(原料)といえます。
同様の考えから、糖尿病予備軍にも効果のある原料です。

つぎに、脂質代謝の改善によって、
肥満度を下げる効果も報じられています。

水溶性のため多くの製品に応用が利く原料で、
他の低分子の糖素材に比べて多く摂取しても
下痢を起こしにくい点で優れています。


☆☆☆ 次回もひきつづきダイエットに関係する健康食品原料・食材について書いていきます。






2007年08月18日

ダイエットに関係する健康食品(15)

■■ダイエットに関係する健康食品原料・食材(5)■■


□ 茶カテキン(茶ポリフェノール)(その5)


5)グァバ葉の効果(ヤクルトのトクホ「蕃爽麗茶」の続き)

グァバは熱帯の果実として有名ですが、近年、葉を用いた茶が糖尿病に効果があるとされ、注目されてきた植物の一つです。葉に含まれるポリフェノールの働きで、糖の吸収を穏やかにする作用があります。台湾ではパーラ茶として、糖尿病に用いられてきました。

葉の抽出液について、主な効果をまとめますと次の様になります。


  • 収斂止瀉作用あります。

  • 食後の血糖値の上昇を抑え、糖尿病を予防する効果があります

  • 抗菌活性があります

  • 消炎止血作用があります




6)茶カテキンの癌発症抑制

静岡県の川根町の疫学調査で、緑茶摂取の多い地域での胃がん死亡率の低さが報じられています。

また、動物実験で消化管などのがん発症が、たんぱく質機能調節作用と抗酸化作用によって抑制されるという知見が得られています。

現在も消化管以外の部位におけるガン発症抑制に関し、茶カテキンの効果が多く報じられています。


☆☆☆ 普通の緑茶でも、少し長めの時間煎じてカテキンを摂取できます。ただ、目安は一日10杯以上といわれています。次回も、ダイエットに関する健康食品原料・素材のご紹介をします。






2007年08月17日

ダイエットに関係する健康食品(14)

■■ダイエットに関係する健康食品原料・食材(5)■■


□ 茶カテキン(茶ポリフェノール)(その4)


4)主な製品(その2):


右 花王のトクホ「ヘルシア緑茶」
高濃度のカテキンが体脂肪を減らします。
脂肪の代謝分解を促進する効果が実験的に示されています。


右 サントリー「フラバン茶」
フランス海岸松の樹皮に含まれるオリゴメリック・プロアントシアニン、フラバンジェノールを配合したお茶です。
この有効成分には強い抗酸化作用があり、赤血球の変形能を高め、血流の改善効果があります。


右 ヤクルトのトクホ「蕃爽麗茶」
血糖値を下げる効果のあるグァバの葉由来のポリフェノールを含有したお茶です。


☆☆☆ 適度な運動を行う習慣を持つことは、ストレス解消にもなってダイエットに必要な要因となっています。






2007年08月16日

ダイエットに関係する健康食品(13)

■■ダイエットに関係する健康食品原料・食材(5)■■


□ 茶カテキン(茶ポリフェノール)(その3)


3)使用に関して:


  • 多量の摂取は、カフェインの副作用があり、差し控えたほうが良い戸考えられています

  • 鉄欠乏症の人は鉄補給剤との併用がよいとされています




4)主な製品:

右 サントリーのトクホ「黒烏龍茶」
有効成分はカテキンが重合した、烏龍茶重合ポリフェノール(OTPP)といわれています。
次の効果が期待できます。

  • 食後の中性脂肪の上昇が緩和になり、脂肪代謝が促進されるます

  • 境界域や軽度の高中性脂肪血が認めらられる人の、食後の血中濃度脂肪の上昇を抑えます




☆☆☆ 次回も茶カテキン配合の主な製品について書いていきます。






2007年08月15日

ダイエットに関係する健康食品(12)

■■ダイエットに関係する健康食品原料・食材(5)■■


□ 茶カテキン(茶ポリフェノール)(その2)


2)機能:

a)循環器・血管系への作用


  • 強心作用があります

  • コレステロールおよびトリグリセリドの低下に有効とされています

  • 緑茶には心臓疾患、動脈硬化などに対して効果があると報じられています



b)内分泌・代謝系への作用

  • 紅茶抽出物が実験動物の血糖値を下げたという報告があります

  • 緑茶には糖尿病に効果があると報じられています

  • 緑茶には脂質代謝改善作用があると記載されています



c)泌尿器系への作用

  • 利尿作用があります



d)肥満に対する作用

  • カテキンには脂質代謝改善作用があります。

  • 茶カテキンを関与成分とし、体脂肪が気になる方に適するとの表示ができる特定保健用食品の許可がなされています

  • 緑茶には脂質代謝改善作用があると記載されています




☆☆☆ 汗をかく季節です。水分の補給には冷えたお茶が良さそうですね。ただし、カフェインを大量に摂取すると、眠れなくなる場合があります。茶カテキンのバルク(原料)は、現在、中国から米国に大量に輸出されています。






2007年08月14日

ダイエットに関係する健康食品(11)

■■ダイエットに関係する健康食品原料・食材(5)■■


茶カテキン(茶ポリフェノール)(その1)


1)由来・製法・成分:
一般に飲まれる茶の中には、色々な成分が含まれています。
主な成分としては、緑茶と紅茶では差がありますが、
a)カフェインが1-5%含まれています。
その他のキサンチンアルカロイドであるテオブロミンなども少量含まれています
b)タンニン或いはフェノール系物質が多量に含まれています(5-27%、タンニンはフェノール系物質が重合したものです)。
c)脂質は4-16.5%含まれます。
d)フラボノイド、アミノ酸、ステロール、ビタミンCなどが含まれています。

この中では、フェノール性の物質が重合したタンニン物質に今、注目が集まっています。
その内、


  • カテキン

  • エピカテキン

  • エピガロカテキン

  • エピカテキンガレート

  • エピガロカテキンガレート


などに、強い抗酸化作用があることが報じられています。
エピガロカテキンガレートは、とりわけ強い抗酸化活性を有しているといわれています。


☆☆☆ ダイエットはストレスを溜めないことも大切で、良質な睡眠時間を確保することもポイントの一つといわれています。次回も茶カテキンについて、書いていきます。






2007年08月13日

ダイエットに関係する健康食品(10)

■■ダイエットに関係する健康食品原料・食材(4)■■


□ クロレラ


1)由来・製法・成分:
クロレラは淡水に生息する緑藻の一つです。
大きさは直径で、1000分の3~8mmの球形の単細胞生物です。
多くの栄養に富み、健康食品に供されてきました。
たんぱく質、脂質、炭水化物、繊維、核酸、ビタミン類、ミネラル、特にマグネシウムが含まれていますが、何と言ってもクロロフィル(葉緑素)に富んでいます。


2)機能:

a)高血圧を抑えます
その抗酸化作用から、コレステロールの酸化を抑制すると考えられています。

b)消化器系への働き
腸内細菌叢の善玉菌を増やし、消化を助け、潰瘍、大腸炎などの治療を助ける目的で利用されます。
また、便秘にも用いられます。

c)内分泌・代謝系への働き
糖尿病にある一定の効果があるとの報告があります。

d)肥満に対して
脂質代謝を正常化し、肥満の予防になるとの報告があります。

e)その他
有害金属の毒性を抑制すると考えられています。
スタミナ源、疲労回復に良いとされています。


3)使用に関して:
何が有効成分であるかは不明ですが、バランスよく栄養に富むこと自体が、多くの機能性を示すもとになっているようです。
ただ、クロレラにはビタミンKが含まれるため、ワルファリンなどの抗凝血薬の作用を減弱させることに注意が必要です。


★★★ 今朝の体重は、76.4kg、BMIは25.8でした。先週と同じ値でしたが、体の締まり方が違います。ただ、暑いので水分を取りすぎています。






2007年08月12日

ダイエットに関係する健康食品(9)

■■ダイエットに関係する健康食品原料・食材(3)■■


□ 黒大豆種皮エキス


1)由来・製法・成分:
黒大豆の種皮を抽出後、精製して制したものです。
大豆は機能食品的にはイソフラボンの研究が盛んでしたが、最近はポリフェノールの一種である、種皮中のアントシアニンの研究が盛んに行われるようになりました。
ただし、黒大豆に含まれるアントシアニンは、ブドウやブルベリーに含まれるものとは少し違った種類のもので、シアニジン-3-モノグルコサイドが多く含まれるのが特徴です。


2)機能:

a)強い抗酸化作用があります
アントシアニン一般的な性質ですが、強い抗酸化作用があります。

b)内蔵脂肪を落とす可能性が示唆されています
ラットを用いた実験で、腹部脂肪を減少させる効果が認められています。これは、脂肪の代謝を調整しているものと考えられています。


3)使用に関して:
黒大豆には一般的な黄大豆と同様、長い食習慣がある安全な食品です。
ただ、黒大豆中の成分含量にばらつきがあるため、バルク品質を一定にするために原料産地の統一、規格化が重要です。


☆☆☆ 次回も引き続きダイエットに関係する健康食品素材、食材について書いていきます。